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クリエイティブデザイナーコース「マイコレクション」

国内主要コンンテストで多数の入賞実績を誇るファッション・クリエイター学科3年クリエイティブデザイナーコースが、1人3体のコレクションを発表。 岩野 蓮祐 テーマ：My Gray Town もがき、葛藤しながらそれでも未来へ進んで行こうとする若者の心の動きや力強さを手織りのテキスタイルで表現。1980年代イギリス、田舎の「町」。猫背で自信の無かった一人の少年が自らの夢を叶えるために旅立ち、都会という新たな「街」で暮らし始める。いつか胸を張って自分の足で堂々と未来に向かって歩いていけるように。少年だった頃に感じていた懐かしい感覚と青年となった今感じているリアルなムード感、その両方が上手く共存するように素材やシルエット、スタイリングに落とし込んだ。田舎から都会へ。子どもから大人へ。その間で揺れ動く、等身大で「GRAY」な自分を表現する。灰色の僕の町。ここから歩き始めよう。 三木 茅乃 テーマ：On your marks スポーツとファッションを続けてきた私は、何事にも全力を尽くし、学生生活を駆け抜けてきた。がむしゃらに走り続ける陸上選手からインスパイアし、スポーツ選手が国の代表として勝利へと突き進む情熱的な姿とジャンヌダルクが国を背負って逞しく戦い続けた姿が自身ともリンクし、力強くエネルギッシュなファッションを表現する。ジャンヌダルクの甲冑と現代のスポーツファッションを掛け合わせたシルエットと、駆け抜けていく姿を、円のカッティングを何層にも重ねて繋ぎ合わせたディテールで表現。信念を持ち、挑戦を続ける内なる強さを表現し、ダイナミックで革新的なファッションを提案する。 新田 愛 テーマ：人よ、遊べ 自分の中で叫び声が聞こえている。生きやすい社会を求めて見えないルールや縛りが生まれた現代には自由を求める声が叫んでいる。インスピレーションはデモボード。世界では訴える事があればボードを使うというシンプルな行動が大きな革命をもたらす。テキスタイルはボードに使われるダンボールから発想を得た。抑えられた世界でも私たちはもっと遊んで良い。人よ、遊べ。 高田 奈緒 テーマ：Not Perfect どれだけ完璧を求めても、人は完璧にはなれない。不完全な部分があってもいいじゃないか。不純物が混ざる不完全なものには、常識はずれの面白さと美しさがある。ステンレスメッシュを使用し、布に不純物を混ぜることで生まれる新しい美しさと、素材の特徴を活かした不規則な形や、シワによる強い輝きを実現させ、その美しさを表現する。 小林 莉奈 テーマ：The just the way you are 草原を自由に駆け抜ける姿は、解放された心そのものを映し出している。多重露光の手法で複数の写真を一枚に重ねるように、内面に抱える心の“多面性”を表し、ありのままの自分を受け入れる瞬間を描く。複雑なレイヤー構造やハギレを複数組み合わせたオリジナルテキスタイルを用いることで感情の共存を、ランジェリーの柔らかな質感から着想を得たディテールでリラックス感や解放感を表現する。本当の自分を見失いがちな人々に「そのままの自分でいいのだ」と言うメッセージを届けたいという願いを込めた。 谷 小遥 テーマ：白日梦 現実に縛られ、自由に未来を想像することを忘れないでいたい。台湾の夜市は昼間の緊張感を忘れ、着飾らずに自由に気持ちを共有し合う場。そんな夜市の光景やネオンから発想を得た。現実から離れ、近未来の夜市へタイムスリップしたらどんなキラキラした世界が待っているんだろう。そんな妄想を服の柄へ描き、夜市のFOODをディテールで表現。白日梦のような幻想世界へ。 長田 真帆 テーマ：Your charm 恋をする女の子は、不安定な気持ちに揺るがされる。そんな気持ちの揺らぎが海の波の動きとリンクした。18世紀フランスのポンパドゥール夫人は、平民でありながらルイ15世に気に入られ、その美貌と行動にルイ15世の目を奪った。彼女の強い恋愛物語を背景に海岸に打ち寄せる波の動きを女の子の恋する心としてデザインした。恋する女の子のファッションとミューズが生きた18世紀のドレスのシルエットを組み合わせ、不安定な恋心を抱く女の子がミューズのように自信をもって歩んでいく姿を表現する。 竹山 玲奈 テーマ：可愛獣 私自身、他人に流されやすい人間である。意志を強く持つために見た目から強くありたいと思い派手なメイクやネイルをする事で自信に繋げている。怪獣は強くて派手な外見を持ちながらも、内面には不安や弱さを抱えていて、そんな姿に共感した。また、怪獣のように自由で枠に囚われない存在になることで、他人の目や社会の期待に縛られない、自分らしい生き方を形にしていく。「可愛獣」は、そんな弱さや不完全さを隠さず、私らしさを表すカラーやリボン、キラキラした”可愛い”に溢れたもので創り上げ自分の魅力を最大限に輝かせる。 城山 百々花 テーマ：TRUE ME 自分が見つめる「本当の私」と、他人の目に映る「外から見た私」。その狭間で揺れ動きながらも、私は真摯に生きてきた。パターンアートの”ゼンタングル”に向き合うことは、誰の目も気にすることなく本当の私を表現する手段。それを3Dペンで立体的に表現し、層を重ねることで｢本当の私｣と｢外から見た私｣の2面性を形にする。 白垣 未咲 テーマ：ENERGY CHARGE 「もう、つかれた」そんな私にエナジーチャージ。常に忙しく働き続けることが求められ、社会から高いパフォーマンスを維持することを期待される。疲れを感じたとしても元気であるかのように私達は取り繕う。そんな現代を生き抜く私達を表現する。疲れた時の体のシルエット感を落とし込み、気だるさを表現。パラコードを使用し、編んだり生地に埋め込むことで体にエネルギーが巡っていく様子を感じさせるテキスタイルに落とし込んだ。 比嘉 心由羽 テーマ：私の心に触れて 自分にも他人にも優しくありたい。だから私は、心の形を探す。荒れた木の傷を覆い、新たな形を作り出すウメノキゴケをインスピレーションに穏やかで流動的な心の形を表現する。心に触れていて欲しい。貴方の心を探して欲しい。 川口 智加 テーマ：A peaceful setting 目まぐるしく過ぎていく毎日の中で日が落ちて暗くなった夜が私にとって落ち着く時間で大切なひととき。1日の終わりの帰り道に電車の中からみた景色や光の反射を目にして、キラキラと移り変わる景色に癒され、自分だけの時間の始まりを感じた。そんな情景を柄とミラーを使って表現。自分だけの落ち着く夜のキラキラした時間を表現する。 ■大阪文化服装学院(OIF) 創立78年の歴史を持つ、西日本最大級のファッション専門学校。「ファッションで社会に貢献する」という経営方針のもと、近年は海外のファッションスクールとの連携を高め、国際的に活躍できる人材の育成に注力。また、世界的にDXへのニーズが高まるなか、デジタルコンテンツへの投資も積極的に行い、「国際感覚」と「デジタルスキル」を融合し、新たな価値を生み出す創造力を養成している。「日本で最も高い成果をあげ、アジアを牽引する発信力を持ち、世界から信頼されるファッション教育機関であり続ける」ことをビジョンに掲げている。 2025年に発表された、繊研新聞主催「第2回ファッションスクールアワード」では「大賞」に選出。全国No.1の評価を獲得している。