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先師の面影　夢想神傳重信流

林崎抜刀術兵法　夢想神傳重信流　居合とは、 日本における居合道開祖の業で、永禄四年（1561年）頃に山形県村山市が輩出した林崎甚助重信公が、剣術の近い間合いの業として創作されたと伝えられる、450年余りの歴史有る居合抜刀術である。 （以降、永江又三郎先生著、私の居合より） 　中山（博道）先生は林崎居合神社の奉納額に神伝重信流第十八世有信博道と明記しておられる。私はその額を見て確かめた。 　木村（栄寿）先生以降当流を学んだものはこの流名を名乗る。 一般に夢想神伝流を名乗っている方々は無双直伝英信流五藤派に中山先生「御工夫の居合」を調合させて弟子達にに教えられたものだが、弟子達の学んだ時期に相当の時間的開きがあって同じ中山門下といえども多少の相違が認められる。 　或者は長谷川英信流、先生晩年の弟子は夢想神伝流を名乗ったものである。先生の歿後、弟子達相寄り夢想神伝流を名乗ることに統一したのである。 　だから同流を名乗りながらも業に色々と相違点があることを発見されるであろう。 夢想神伝重信流は中山先生が神伝重信流といわれた「秘伝の流名」のことで今日通称の「夢想神伝流と明確に区別する意味」で夢想神伝重信流と木村、橋本、額田先生合議の上決定されたものである。 本流はもともと一世唯一伝授が掟になっていたもので、中山先生は本流の修練に当っては真夜又は夜明けに弟子達の目にふれない時間をみはからって独習されたと聞いている。 （中略） 　木村栄寿先生は中山先生から一世唯一人の夢想神伝重信流を受け継がれたもので、私の居合遍歴のところでその点少し明確にしたいと思う。 　夢想神伝重信流を今後学ばれる方々は夢想神伝重信流の正統を変形させることなく、尊い居合文化遺産の伝承者たる自覚をもって、修行されるように特にお願いをいたしたい。 　流行を追わず、権力、段位に禍されず、しかも謙虚に先人の道をひたすらにお護りくださるようくれぐれもお願いする。 （以降ウィキペディアより） 木村 栄寿（きむら えいじゅ、1895年（明治28年）2月23日 - 1978年（昭和53年）2月28日） 山口県出身。防府市に心信館道場（有信館山口支部）（下記注釈参照）を創立し、師の中山博道から伝授された剣道・居合道・杖道を指南した。晩年は居合の伝書、古文書の研究に没頭した。昭和中期まで表舞台に出ることはなく、知名度は低かったが、昭和40年代に全日本剣道連盟居合道の指導的立場にある額田長と橋本正武が木村に入門したことで有名になった。 （注釈）心信館道場とは、中山博道先生が東京の有信館道場の山口県支部として心信館と命名された。木村 栄寿先生は20年間、中山博道先生の指導を蒙ったと伝書に示されている。 （追記） さらに、神傳流のことを調べると、中山博道先生亡き後、博道先生の剣道や居合の一門が創設した神傳流があるが、さらに遡ると400年以上前より山形県周辺の剣術の業に残された近い間合いの業としての神傳流もあるようです。